2012年8月20日月曜日

映画良品

せいろに入ってる暑さが続く毎日に
雲散霧消に頑張る気力もなく御飯も日に日に少なくなってったお盆休み。
色々な場所に向かいたくさんのお酒とお話を受けて
一層僕の人間コーティングが厚くなってきたかな と思ったりするけど
まだ夏終わらないんですよね この暑いの本当ヤバイ。
地球ぼちぼち終わるのか?

連休中暇になると外出するけど行く場所はエアコン効いてるとこ以外を
選ぶなんて考えられないのでおおよそTSUTAYAです。
パラパラパラ〜っと琴線に触れたやつを手にして行くので
ハズレというか違うかな?が多かったりする中今年の盆休みレンタルは良作傾向!
観れる幅が広がってきたんでしょうか?

1:「立川談志『ひとり会』- 題目 : 饅頭怖い -」

僕はこの落語ってのが得意ではないのだけど、気になる存在ではある。
機会がなければ触れられないしメディアで回数観れるものではないから
狭い世界もしくは今の早いお笑い速度に対し少し古いというか遅いというか
お笑いが好きでハマって掘って行く場所がここであろうかなんて
先入観もあって知識も少ない上での鑑賞でした。
ところがぎっちょん!面白いっ
観賞後面白いなあと強く思った!
パンクというか松本人志を分かりやすくしたというか。そんな線上。
ビートたけしだな。そっちの方が例えたらしっくり来る。
題目:饅頭怖い この話を語るだけじゃなく解説を入れながら語る。
伝統の中身風景しきたりというかルールを思いっきり楽に飛び越えて
噛み砕いて伝えダルそうに話す詰まる言葉と声量と間の独特が
渋みと皮肉を演出してると錯覚するくらい勢いとチカラがある。
観たらわかるけど談志師匠はもっぱら人間性がそうなんだと思う
おちょくるけど実力半端ない んで真面目に落語が好きで楽しませる
形はどうであれ周りが真似出来ない場所に立ちながら。
落語自体最初から最後までキチンと拝見した経験なかったけど
ちょっと興味出るかな。
この「題目」が僕みたいにノー知識な人でも知るくらい有名なお噺で
あのAKIRAの大友克洋も談志師匠のこの題目を拝見して影響され
短編集に落語家の話を入れてたって横道を知ってたから
借りれたのもあった。昼間に鑑賞した。部屋もすごい暑かって
DVDの中の劇場も多分暑いんだろうなあって感想持ったの覚えてる。

2:「日本のいちばん長い夏」



「あっそうだ。この前原爆投下された日だな」
夏休み=8月初頭に黙祷、盆休み、テレビで蛍の墓 が脳内HDDに癖の様に
書かれてるんで「今年は鳥取が日本で一番暑かった日ってのもあったしな」
と繋がって流れる水の如く借りた はずが 間違えてた!

僕の借りたかったのは「日本のいちばん長い日」であり「日本のいちばん長い夏」
じゃなかったの!こっちだったの!!



日本映画の重厚最前線な戦争を、しかも終戦/敗戦を題目にしたこの映画は
邦画歴史に深く名を残す名作であります!多分な。
だって観てないし。

この「夏」『注)タイトルが長いから「夏」表記にします』、
冒頭のメインパーソナリティーが墓参りで語る"親父から当時の話を聴かなかったなあ"が
全てです。伝えるという命題はありつつも視点はかなりプライベートな場所で居ます。
つまりは「戦争体験者/終戦時生存者/戦争未体験者の打ち上げ話」と睨みます
がっつり打ち上げ飲み会位置まで迫ってるだろこの映画は
最近のNHKドキュメンタリーと温度が近く
判るでしょうけど相当なエンターテイメントです。
戦争を勉強するより戦争から学んだ話は大切だけどそこまでであって
取り出す重要性はないよ と。
ただ知ってる人間はその学んだ体験した知識思想は出すのが限りなく正解に近いんじゃ
ないかって 話です、僕の感想。
戦争に特化しなかったら実生活に使える考えだって思考の勉強をしたと観賞後。
構えてたけど重くなくてスーッと観れた感覚は驚きだった。
あとポツダム宣言受諾時の国営ラジオから流れた「忍びがたきを忍び」の言葉は
意外な解釈で当時認識されていたのが衝撃でした。
んで、大好き田原総一郎が出てるからお腹いっぱい!!!
次は「日」だ!

3:「ハロルドとモード」


二十歳くらいの"自殺ものまね"が趣味な閉鎖的男と
80手前の"いたずら好き"な開放的オバアのラブファンタジー!
それ位ですあんまり説明がないっていうか
本当それだけ。男の成長があったりとかオバアの胸キュンがあったりとか
そりゃあるんだけど、あんま説明出来ないってゆうか
理路整然じゃない部分があったからかな
今で言うミニシアターってのは当時難しかったのかなって変に心配したり。
ラストの夢の締めくくりは涙腺に来るというか
伏線が濃くない為に吃驚してしまった。
名作とされてるこの映画は"景色とか建物とか衣装とか小道具がいい"の一択だって
今は思ってる。また機会あれば観るかもだけど正直期待は薄い…
沢尻のへルタースケルターみたい、良くても再鑑賞の欲まで行かない感じ。

ただ「この映画全ての美しい景色は歳を越えた二人の愛が魅せる、二人だけの世界だ」
と書かれた紹介文だけで納得行くくらい美しかったです。
アメリとかひなぎくとか好きな人は良作になるはず

4:「八月の鯨」


前にも書いたけど、全然最高です。何回観てきたかわからんもん、もう。
死ぬまで何回も観てるから僕が死んだ時このDVDを棺に入れて下さい。
ようやく今年DVD化。願い唱えて15年。パラマウントいい仕事したぜー!!!

記憶に残った作品は上記です。
どうこう言いながら面白いのは通じてて映画っていいなあって確認してた盆休み。



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