2012年6月12日火曜日

しあわせなバカタレ。

ようやく完成されました「監督失格」。
僕はエロ本を情報収集雑誌として嗜むのですが、
それは虹色印刷いわゆるメインよりも白黒ページの辺境コラムを読む癖から来ています。
(大抵"ぶらり都内探索:巣鴨編"とか"編集部の一押しスイーツ!"など
滅多に行かない場所やアイドルも絡まない雑誌者の身内ケーキランキングが白黒印刷で全く写真の効果が出てない逆胸キュンな脱力ものです。全くのエロ空白。いきり立って本を手にするのに読後は氷の微笑しか生まれない強烈なクールダウン効果が望めます。夏は是非。)
何年も前にエロ本を読んでてその白黒ページの片隅に書いてあった記事が
どうにも頭から離れませんでしたがようやく現実した。この前TSUTAYAで見つけた!



監督は平野勝之。「抜けないAV監督」で有名です
面白いものなら何でもやるの信念で最高に最悪な作品を創ってた人
エロが嫌いだと言う珍しいAV監督
社会派映像で問題提議をし続ける本当抜けないAV監督
大好きです 平野バクシーシカンパニーゴールドマンは記憶に残した方がいい!
だから数年も記事が頭から離れなかった

「サイコが亡くなった愛人で作品創る」って記事でどこまでモラルハザードだよッ
となったんです 記憶で 立ち読みしてて 
死姦するの?イタコに呼んでもらって取り憑いた人とすんの?
墓でSMするの?等考えました(過去作品観たら冗談じゃなく本当でやりそうなのが
この監督です)

その監督の奥さん林由美香(愛人関係なので彼女でしょうか 監督は奥さん以上に愛してたみたいです そしてこの人は有名AV女優でもあります 勿論監督のAVにも出演しています)
が突然死する。35歳。

ある日監督と由美香ママとアシスタントカメラマンが部屋に向かう
そしたら由美香は亡くなっていた。そしてその時カメラのフィルムは回っていた。

そのフィルムがあるからこそ作品を創り完成させた全ての源だそうです。

ドキュメンタリーです。相当強烈な

まだ観てないですが読むに
「環境関係の異常性よりも遥かに異常なまでの正常な関係」を魅せる
「若くして消えた好き過ぎた人への愛情のひたむき」と思います。

むちゃくちゃな作品を撮る監督だから一般にはモテなかったかもしれませんし
理解は難しいと失礼に予想しますが
由美香は全て知って作品にも出て そして監督を一生愛していくんです
性的趣向は至って普通で恋愛観も周りの女性と一緒
なのに仕事で過激なのしたり大好きな人の前でやって
そしてその人は撮って お金とか弱みとかビジネスな匂いはまったくなくて
純粋になにがあってもこの二人は愛していくんです



予告を観た感想は
由美香が生き生きとしてそして可愛かったです。
今の流行とかメイクとか過去の映像なのでそぐわない部分は多いですが
この人は可愛いんだろうなって感じました。
それだけこの平野監督は好きなんだと知ります。
技術とかなくっても好きな被写体だから起きる素材の輝きを連続させ目に絵に残しちゃう
神様のいらずらみたいな最も素晴らしい奇跡。

そんな覚めない夢の時間はやっぱりいたずらに消える

残された周囲の葛藤
まだ抱えきれない程の愛情をどこに注げばいいのかわからなく
処理も出来なく 事態がずっと頭に入らなく 入れなかったのかも知れないが
そもそも俺は由美香を本当に愛していたのかまで思考は歪む

監督という名前だから作品として製作するのか
二人の極私愛の軌跡をフォルダするのか
そんな事をして由美香は許してくれるのか

全く損なってない愛情が亡くなって数年経っても存在するから
悩んで怒って嗚咽して泣きまくる
由美香ママの前でも同様に 
そして終わらせたら"終わってしまう"
終わらせ方がわからない自分と"監督"の狭間のもがき

よく使われる「好きな人と一緒に観ちゃダメ」はこういう作品に使用するべきだ


ドキュメントって歪みを入れるから面白く残すものがある解釈でいます

観た後残す感情や想いが誰しも持つ"愛情"にどこまで強烈に輝きをプレゼントして
くれるのか 愉しみです。

友達は「もう観たよー^^」って教えてくれて「どーだったー?」て返したら
「地獄だった」と金言くれましたがw  すぐさま、
「愛からしか生まれんだろあの地獄。めちゃくちゃ良かったよ^^」とドリブル

素晴らしい作品なんだろうな* 

早くTSUTAYA一週間レンタルにならんかな(新作だったので我慢しとるんです)!




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