2012年11月5日月曜日

mmoovviiee

今週末映画のお〆で御座います


落下する夕方


渡部篤郎の影武者になりたい その一心で生きている小生、
通り過ぎ行く事できますまい 
原田知世と渡部が付き合ってる、長い付き合いから生まれた日曜の休みの呼吸
そこで渡部は別れようと伝える 一目惚れした女が居るから
それは奔放で魅力に溢れ雲の様な風来坊の菅野美穂
別れた原田のアパートに転がり込んで来たKY菅野美穂
今カノと元カノの同棲が始まる

と書けば面白いですが正直これは形式のものであって
開始直後の別れるシーンから裕に理解する、
これは失恋した人ののちと一つの失恋を区切る模様を魅せる映画だ
Twitterにも書いたが
僕はこれを見終わって"彼女を失恋させないようにしよう"と思った
悲しいのじゃない、一つの恋愛を終わらせて自分を強くするプロットは
切ないと思ったから
失恋の形なんて星の数程あるし
バナナマンもコント中に言った「女の数も星の数程あるのよ」
この話は杞憂で珍しいが流れる感情とかは誰もが近い感触を得れると思う
原田知世が墓参りする場所で原田母が言う
「お父さんの墓が綺麗なのはいつも掃除してるから
 だってこれは好きですよって気持ちのものじゃない」
凄いな
墓掃除そんなしないぜ?
でも愛情あったらするんよな
小さいエピソードはこの映画にはたくさんある
原田と渡部は付き合って四年 同棲してる
日曜はプールに行き帰りにアイスキャンディーを買い
食べながら木の生い茂る公園を横切る
帰り道にある八百屋さんお肉屋さんで食材を買って
お酒しながら晩ご飯を作り過ごす
その流れが数年の中 今晩は外で食べようと渡部
そしてお店で 別れよう を
小さいエピソードは形作っていく

90年代の映画
この時代の邦画は雰囲気が今とは違って田舎じみ乾いて暖かくほのぼのする
作中で菅野美穂が聴いてた曲が流れてこういうのって今の
映画にはないなって胸が締め付けられた 
少し前に観た「マザーウォーター」と比較したら分かる
日常は社会と共に変化して何気ない五感は順応し僕らに気付かせない
その曲はBonnie PinkのHeaven's Kitchen
この曲を菅野美穂はラジカセにヘッドホンジャックして持ち歩いて聴いてた
僕はMDに入れて通学帰宅に聴いてた
茶化したらノスタル爺
真面目には"BONNIE PINKを聴いてる=ステータスじゃないけど、聴いてるのが恰好いいとかイケてるみたいな学生時代の記憶の中で、作中でも菅野美穂が聴いてるその等身大の空気が漂うから一瞬煙草に手を伸ばしたくなるというか一拍置きたくなる"
僕のタイミングではやっと今年DVD化されたけど
良かったです


ボニーピンクが好きになって
あんじとか鈴木蘭々の"ショートボブな髪色赤な女性"が好きになった男性は
モニター前で手を挙げて「はい!そっす!」っつって浸って下さい。



スキヤキウェスタンジャンゴ


もう観ないっす
映画愛が足りないのか 凄くたいぎかったです
キャストは凄い もはや壮絶
佐藤浩市 安藤政信 木村佳乃 桃井かおり 香川照之 伊勢谷友介
クエンティンタランティーノ御大に石橋貴明
監督の三池も!
源氏と平家と西部劇のタイトル的な"スキヤキ"状態のクライムムービー
企画の段階で突っ走った感じがすげーある
カメラとかオマージュな"なんじゃこりゃあ!"台詞や
石橋の芸人っぷりは魅せるけど 全然足りない
アクション多めの映画で初見で途中飽きしたのは珍しくて
自分でもビックリした
安藤政信がバトルロワイヤルで魅せた狂気の殺人マシーンな雰囲気は
こっからあったんだと思ったらそれだけで儲け
それぐらい ん
石橋はメジャーリーグで最高潮でした 以上っ



ハードロマンチッカー


佳作!
下関の中都市舞台で生きてる在日のヤンキー一匹と
グルーピー(Alexならドルーギーか)や893やら警察やら
巻き込んで進む
ハードロマンチック映画
ハードロマンチッカーの題名は素晴らしく似合ってる
ロマンチックなんて自己陶酔だしそれのハードって激しく酔うか
激しい振り幅でロマンチック(自己陶酔/自己正当)をするかである
TSUTAYAでDVD手にして題名だけで"たけし"だなあってワクワクした
中身も良くてそれは大好き"たけし"な部分もあった
プロポーズ指輪を駅の公衆便所に流すシーン
これは"たけし"だ
高校の時友達と語った事がある、
北野武映画はオナニーなんだよと
人を殺し無軌道に動き結果自殺すればオーライなオナニー人生映画じゃないって
そんな072な部分がこのシーンにはあった カメラも長く映してる気がしたし
あと早朝の鳥のさえずる時間快晴の少し肌寒い眩しい一日の始まり時間に
逮捕&刺殺&発砲で人殺し んでそこに映えまくる青空
今までの映画ウンチクを溜めて照らして良かったと思いましたw

映画の中は汚いのか綺麗なのか
青春群像だと信じたいし僕はそう感じた
僕の青春なんか
モテたいと言いながらモテる恰好はしなかった
そのくせ女性が付き合いたいと言うと嬉しいのに興味なかった
エッチしたくても価値がわからず
説得をしてた 自分にも相手にも 自分にはしてないか すいません語弊です
興味がある事にしか動かなかった
彼女が僕んち最寄りの駅に着いたよと電話あっても部屋で映画観てたら帰らせた 
だって僕は映画が観たいから
彼女が風邪ひいた熱あるって電話あっても好きだよと言いまくって家に来させた
エッチがしたいから
とにかく興味がある事にしか動かなかった
それを思い出させる映画
面白いと感じた方には青い春の時代、自分に影る部分があるのかもしれない
踏み絵的まではいかないか、そういう趣きとエンターテイメント
憤りを出した凄い作品なのかもしれない

ただ作中にある、松田翔太がフェラさせながらじゃがりこ食べるシーン
あれは経験した事ない
あれだけ自分に直接関係のある人間を空気の様にっちゅうか
ハードロマンチッカー成って過ごす体験、僕にはない
女子高生をカツアゲして断るからボコるシーン 輪姦するシーン
あり得ない
学生気分に知れて「結婚しよう」と多くに唱えるその
未来が薄い背景の最中では成立するだろう(被害届の受諾を加味して)瞬間では
とても現実的に扱っているこの作品、
監督が在日でもありながら在日の憤りを映して思いっきりやってるこれは
それらも計算だろうな その目線も増して面白かったです
ストレス溜まったら観るといいかも*


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